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Wolfgang Tillmans ”To look without fear” at MOMA

10月1日土曜日午後3時半〜4時半, 2022年
参加者:小倉千恵、太田美奈子、永野みき

写真撮り自身で知覚する!

 

 

MOMA Web pageからの抜粋:
写真家のヴォルフガング・ティルマンスは、「視聴者は自分の目と自分の生活を通して私の作品に入る必要があります。鋭敏な観察者であり、まばゆいばかりの写真の作成者であるティルマンズは、30 年以上にわたり、写真を通じて世界と関わることの意味を実験してきました。アーティストのキャリアの幅広さと深さを完全に提示する、”ヴォルフガング・ティルマンス: 恐れることなく見ること”この展覧会は今日の生活がどのように感じられるかについてのアーティストのビジョンを体験するように私たちを誘っている。

10月1日に、MOMAにて開催中の Wolfgang Tillmans展に行きました。多くの肖像写真と、抽象的な作品群。様々な被写体の写真が、額装されずにテープやピンで留められ、作品のタイトルもなく、整然とは言えない配置で展示されている。一般的な写真展の慣習を拒否し、写真と外部とのつながりを発展させ続けてきたWolfgang Tillmans。作品だけでなく展示の仕方にもアーティストの意志を感じました。鑑賞者はそこで、ただ「受け取る」のではなく、作品を「自身で知覚する」ことを求められているという印象を受けた展覧会でした。(小倉千恵)

私的感想ですが、私達が始めに彼に意図は何かという説明を読まずに、色んな思いを巡らせながら展示を巡らせたのは良かったですね。そうやってランダムな作品を作りながら、星座を描くように外部と繋がりを作っていく彼にの世界に、見ている私達も素で取り込まれていった感がありました。(太田美奈子)

小林健会員のお勧めがあったので、どんな展覧会か考える時間もなく美術館の最上階の展示室にいきました。混んでいたせいもあり、大きな写真で埋め尽くされた会場を歩き回り、一体彼はどうゆう意図でこのような写真を撮り、こんなにも大きなサイズに焼き付けて発表したのだろうかと考えました。そして最後の部屋を出て万華鏡のような鏡の羅列の中に入って鑑賞者が自分達の鏡に映った姿を写真に撮っている姿を見て、、、、納得しました。これが自分で体験して知覚する:彼の言いたかった”To look without fear” だったのでしょう。

(永野みき)



 

 

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