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The Brant Foundation Art Study Center and Perrotin Gallery Tour

日時:1月30日 木曜日 午後4:30〜6:30
場所:The Brant Foundation Art Study Center , Perrotin Gallery,

参加者 9名
参加者:佐藤正明、瓜阪幸博、竹田・中里すみ子、永野みき、越光桂子、安井雪絵、大貫あさみ,早川朋子、渡辺啓子

 

イーストビレッジにあるBrant Foundation Art Center へ。
この建物は 以前は彫刻家Walter De Maria のスタジオでした。彼の死後、ニューヨークタイムズに不動産の記事が載り、有名な作家の建物が高額に売りに出されたとあり当時は大きな反響がありました。
Art Centerになる以前には地元の住民も有名な彫刻家がいたとは気が付かないほどひっそりと存在していたこの建物でしたが、アートセンターとして活動が始まってからは、地域の学校授業で使われたり、スケッチナイトやメディテーションのプログラムを開催するなどアート教育にも大いに貢献しています。

Third Dimention展では代表的なアメリカ近代美術から現在までの20名の作家によるコレクション展が開催されていました。
中でもUrs Fischerによる、蝋燭からなる17世期のイタリア彫刻を模写した像と、アーティストの友人をモデルとした像が、昨年の11月の展示開始日から火が灯り始まり、およそ3ヶ月間溶け続け朽ちていく作品が印象に残りました。
小さな火を灯された蝋でできた彫刻が、目の前で刻々と静かに無残にも溶けて落ちていく様は、私たちの自然や物質文明のように、時間の流れと共に静かにけれど確実に壊されていく破壊力とはかなさの目撃者となったようでした。   <写真アルバム>   
(文:安井雪絵)

オーチャードストリートにあるPerrotin に待ち合わせて、3フロアーの3名の作家の展覧会を鑑賞。JESPER JUST のスクリーンと音楽、ERRÓ の作品の中には日本のアニメのキャラクターも発見。LEE BAE の作品は、大木を焼いた巨大な「炭」の立体と壁にある平面の作品のインスタレーション空間が気持ちよかった。この時期にしては寒さが和らいだニューヨーク、画廊は少なくなってしまったが、レトロな洋品店、帽子屋、刺青店、誰が描いたのかわっからない壁画など、独特な雰囲気のオーチャードストリートを散策した。 <写真アルバム>   
(文:渡辺啓子)

 

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