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2018年度クリスティーズオークションハウス下見会ツアー

日時:11月11日(土)1時から5時
場所:Christie's 20 Rockefeller Plaza, New York
参加者:小倉千恵、小林健、松尾明子、安井雪絵、渡辺啓子、竹田すみ子、植山慎太郎、松尾さんのお嬢さん(順不同、敬称略)

 

前日には気温が零下になるなど、本格的な冬到来のニューヨークですが、昨年に引き続き「クリスティーズオークション下見会ツアー」を開催致しました。

今年の目玉は、何といっても、かの巨匠、レオナルド・ダ・ビィンチ描いたの謎多き作品「サルバトール・ムンディ(救世主)」。クリスティーズ前には、すでに行列ができていました。

30分ほど並んで入場。アンディ・ウォーホールの「最後の晩餐」をモチーフ使った巨大な作品に続いて、薄暗い部屋にその作品はありました。寛容なクリスティーズでは、フラッシュさえ焚かなければ写真も撮影してもよいということで、しばし撮影会。500年前の作品とは思えない、その眩さには驚かされます。

「サルバトール・ムンディ(救世主)」について少々説明すると、現在世界に20点ほどあるレオナルド・ダ・ビィンチ自身が描いた作品の一つで、1500年ごろの作。イギリス王家等の所蔵作品であった記録があるものの、行方不明となり、1900年頃、歴史の表舞台に登場。その後、また行方がわからなくなり、再び登場するのは1958年。さらに、忽然と姿を消し、三度、表舞台に登場するのは2011年。その後は、ロンドンのナショナルギャラリーで公開され、現在に至っています。この謎多き作品は、今年は100億円以上で取引されるのではないかと予想されています。

その後も、3フロアにところ狭しと、展示された作品を鑑賞しました。

ツアー時、恒例の親睦会は、小籠包の名店Joe's Shanghaiに訪れ、喉の渇きを潤しました。

今年も多くの方に参加頂きありがとうございました。なお、当初ツアーはクリスティーズ、フィリップス、サザビーズの3件を巡る予定でしたが、クリスティーズの展示が予想を上回る量と質であったため、フィリップス、サザビーズはまたの機会にさせて頂きました。(文:小林健)