この日、大手が一斉にオープニングを行ったので、急遽企画し、１時間あまりで周りました。
デビット・ズワイナーギャラリーでは、リチャード・セラと彫刻のフランズ・ウエストのオープニングに行き、ペースギャラリーでは
リチャード・ポーセット・ダアートのオープニングに参加しました。(展覧会情報ー下記参照）
終了後、すみさんお勧めのグリーク料理に行きました。セミナー担当　Ken Kobayashi

デビッドズワイナーのオープニングでは、今ドイツで「新ライプツィヒ派」と呼ばれている絵画グループの代表作家であるネオ・ラオホ
（Neo Rauch)　の政治的でありながら不思議感満載な大画面に圧倒されました。奇抜な色彩にもかかわらず、その画面に漂うどこか
陰鬱な趣は、彼の皮肉な眼差しが入り込んでいるからでしょう。あからさまに反政府色を打ち出すのではなく、奇妙な色の組み合わ
せや屈折した画面構成などを多用して、冷戦時代の弾圧的な政治体制に対する人々の感覚を代弁してきた「ライプツィヒ派」を継承
したネオ・ラオホが、現代のドイツの重苦しい時代の空気を表現した作品群は、一目で私の魂に響きました。
　また、ペースギャラリーのオープニングの一つでは、イギリスポップの巨匠、ディヴィッド・ホックニーの新作に触れる事ができま
した。彼が拠点としているカルフォルニアの明るい陽光を感じさせる華やかな色彩は健在でしたが、写真なのに人工的？？な画面が醸し
出すオーラにくらくらと眩暈が。。流石、巨匠のなせる技だなと。参加者-越光桂子