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2009年 第5回HAFH展批評会

日時:2009年 9月29日 午後6時〜8時半
司会:小林 健
内容:「作品を言語化してみるという訓練」
場所:NY Coo Gallery
出席者:安部よしえ、荒木新子、小倉千恵、越光桂子、下次正一、松窪英二、中里斉、永野みき、西川敏子、星野晶子、渡辺啓子
傍聴者:小林愛、竹内しさの、竹田澄子、紀子ヘラー(あいうえお順敬称略)

 

HAFH5th展「批評会」を去る9月29日に開催いたしました。
「批評会」というと非常に硬く、厳しいイメージを与えます。この点については、下次会長からも、作品についての「意見交換会」のような名目で行えば
より多くの参加者と、自由な発言を得ることができるのではないか指摘がありました。
本会は中里先生を中心に、「作品を言語化してみるという訓練」(中里先生)のために、参加者が各自の作品についてコメントし、他参加者が意見を
述べるという形で進みました。各コメントについてここで記述するのは困難ですが、経歴などによる基準を設けず、すべてのNY多摩美会員に門戸を
開いているHAFH展らしい、穏やかで前向きなものであったと思います。
次回、同じような会を行う際は、さらに自由闊達に多くの人の話を聞ける場にするための方法を考えたいと思います。
小林 健

展覧会コミッティーよりNYクラブの皆さまへ
めっきり寒くなりました。風邪など引かぬように気をつけましょう。
おかげさまで、HAFH5th 無事終了しました。オープニングレセプションも盛り上がりました。そして沢山の方が見に来てくれました。参加してくれた方
見に来てくれた方、応援してくれた方、ありがとうございました。
そして今回「批評会」という新しい試みも29日にやってみました。それは、批評会というより、「それぞれの作品に対してのディスカッション」と言う感じでした。
私は久しぶりにそういった意見交換の場を持てたことを嬉しく思いました。そしてとても為になり良かったと思いました。他の方々も同じ意見ではなかったかと
思います。私としては、ある種のゼミの感覚で話せた気がします。例え批判、つっこみがあったとしても「外の世界」ではなく「家族的な中の世界」に感じました。
言葉で言ったことは失言と捉えられると「つぶされる」感じがあると思いますが、私には皆の「温かさ」を感じる「意見」だったと思います。1時間の予定を2時間
以上と盛り上がりましたしね。写真家の私の友人に話したらそう言うのを聞いてみたいと言っていましたし、下次会長からも会期中にやってみたらという意見も
ありましたので、次回の展覧会では作品に対してディスカッションする場を設けたいと思ってます。このディスカッションについては小林さんからも連絡があると
思います。お楽しみに!
また今回、ギャラリーCOOが熊倉さん、中野喜一郎さん、そして、私、松窪の作品を買い上げてくれました。COOには今回数千ドルを負担して場所を提供して
いただいたのと同じ事になっています。それで10%のクラブへの寄付ということが大変になったりしました。また、他の方の作品の値段はとても安い金額でした
のでNYクラブに寄付すると作品が売れた喜びが半減してしまうのではと思われました。私も少し作品の値段を勉強させて貰ったりしましたが、とにかく今回は、
私が作品が売れた作家を代表してNYクラブには200ドル寄付させていただきます。
絵に関わる人達、買った人、持ってる人、売った人、作った人、観た人。皆が刺激を受けたり、嬉しがる世界になんとか近づけたいと思っています。HAFH5hは
成功だったと思います。また反省会をやった後に連絡があると思います。ご協力ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
展覧会コミッティー 松窪


みんな初めは硬い面もちで、自分の言葉をさがしながら作品についてかたりました。
小倉さんはビデオカメラをまわし続けてくれましたが、途中でバッテリー切れ。ご苦労様でした。

多摩美日本画科卒業生の村田さんが批評会直前にいらっしゃいました。またNYクラブにいらしてください。