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2007年 第2回彫刻ゼミ

日時:2007年 6月3日 午後2時半〜4時半
指導:篠原 有司男
内容:「豊田美術館での展覧会作品の大きなプロジェクトに挑むを篠原牛有司男氏にモーターバイク彫刻と大絵画製作中の話しを聞く」
企画:下次正一
場所:篠原 有司男 スタジオ
参加者:下次正一、渡辺啓子、六郎田美樹、松窪英二、小倉千恵、久木田成樹、熊倉亮介、永野みき、桐木雅代
    行武治美、Charles Woolley、Takashi Kikuchi(順不動敬称略)

今にも雨が降りそうな日曜日の午後、篠原氏のアトリエを訪問しました。篠原氏のアトリエの扉を開けるとそこには天井迄届きそうなくらい大きいオートバイが姿を表しました。鉄骨を巧みにボール紙で覆い、見た目はボール紙だけで出来ているようにし、その上にアクリルをぬってまさにアンティークの輝きをオートバイに与えていました。会員からの質問「どうやってこの大きさの作品をドアから出すのですか?」篠原氏はタイヤの一部が取り外しが出来、ドアの大きさのみではなく、エレベターの大きさ迄考えて作品のサイズを決めていると教えてくれました。

隣の空間には愛知県豊田美術館の展示室3面を飾る絵画が製作中でした。この絵画は9枚1組で、ギリシャ神話から題材を取り、3組制作されるそうです。これらの作品は完成後に木枠から外され大きなロールに巻かれて船便で日本に送られます。「なぜギリシャ神話なのか?」という質問に篠原氏は「自分の知らない事を題材にする事で、もっと興味を覚え、探究心が増す。調べれば調べるほど面白くなってくる。だから僕は年を取らない。」とエネルギーいっぱい2時間話し続けてくれました。日本のテレビに出演されたビデオ、コマーシャルなどを見ながら盛りだくさんの2時間でした。篠原有司男対談集の題、「早く、美しく、そしてリズミカルであれ」はまさに篠原有司男氏の生き方そのもので参加者は「元気」を貰って帰りました。

永野みき


 
 
 

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