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2006年 第4回多摩美NYクラブ理事会


日時:11月2日水曜日午後6時20分〜7時50分
場所:NYCoo ギャラリーにて (隣のギャラリーではレセプション)
出席者:理事8名:越光桂子、下次正一、松窪英二、中里斉、永野みき、六郎田美樹、横田総代、渡辺啓子
    委任状2名:池上美和子、増永隆三 会員:久木田成樹、小倉知恵(新会員)欠席者:西川敏子
*理事10名出席で理事会が成立。 あいうえお順、文中敬称略
副会長の下次氏が議長として議事進行を担当。

議題
(1)第3回理事会議事録の承認
前回第3回理事会議事録を出席者に手渡す。理事全員の挙手で承認された。

(2)支部コンペティション企画案
中里:始めに先程お渡しした支部コン企画書案をみてください。ニューヨーク五美大展を行う予定の7 East
76th streetは、Museum Mile と呼ばれる地域にあり、昔 レオ カステリがこの建物の裏に画廊を持っていて、
ポップアートの作家を集めて企画展を行っていた。壁に作品をかけられないと云う制約を利点と受け止め、
幅1フィートで6〜8フィートの長さの板を使って作品を制作し、それを壁に立て掛けるというアイディア
を池上さんに相談したら、彼女も了解してくれた。その板を使って、絵画、彫刻、版画等、様々な作品が
できると思う。出品者の選出については、一般公募にしたら多すぎるのでNYクラブのメンバ−でこの展覧会
に参加したい人が1人づつ他の美大出身者を選びその人を招待する。そしてその多摩美のメンバ−が搬入、
搬出等を責任を持って行う。このことによって、NYにおける日本人芸術家の活動を社会的にアピールする
ことになるし、課題制作により参加芸術家各自の新たな方向性への探索に寄与出来ると考える。

下次:中里氏からの企画案を考えた時に、日本で行われている越後妻有アートトリエンナーレが参考に
なると思った。(そこで下次氏が会員に配った越後妻有アートトリエンナーレについてのプリントを説明。)
越後妻有アートトリエンナーレには、すでにかなりの人数の作家が参加しているし、ボランティアの人々、
見学者も年間を通じて来ているらしい。利点として第一に新潟県がお金を出しているが、企画一切を作家
サイドにまかせているので、地方自治体の年度予算のワクに拘束されず開催準備期間、制作期間が充分に
取られている。第二としてボランティアを一つのイベントを成功させる条件にしている。第三として、記録、
カタログ、ウェブなどで、一度限りの催しでは無いようにしている。この事を踏まえてこの支部コン企画案
を考えると、
1、我々も制作期間を3ヶ月〜6ヶ月とりたい。
2、出品者のNYクラブ会員1人が招待作家を責任を持って選び、材料の配達から搬入展示迄全体に責任を
  持つ。またその作家とのコラボレーしョンも可能である。
3、記録をしっかりとり、カタログ、ウェブ等を作成する。
4、招待作家には材料の板と他に材料費として50〜100ドルを支給したい。
5、会場での展示はフリースタンディングとする。

松窪:インスタレーションの責任者を決めてその上で同じ素材をどう並べるのか、演出をどうするのか、
コーディネイトをどうするのか決める必要がある。これはエキスビションディレクターの仕事になると思う。
中里:必ずエキスビションディレクターは必要です。
松窪:責任者は3名ぐらいいると思う。そうしないとバラバラになってしまう。
下次:松窪氏の意見に賛成です。

越光:先程おっしゃったフリ−スタンディングとはどのような意味ですか?
渡辺:板をもらって自分なりに制作して立て掛ける事ですか?
下次:壁を傷つけない為に板の下の部分にジョイントをつけて立つようにし、壁に立て掛けるのが原案。
松窪:では板を床に寝かせる事は可能か?
中里:選択として、床においても良いが基準としては壁に立て掛けるのが原則。
横田:会場の照明などはどうですか?
越光:会場に行っていない人にはわかりにくいと思うが、照明はバラバラで暗い。

松窪:タイトルの”ニューヨーク五美大展”とは?
中里:東京で行われている”五美大展”を意識してつけた。
渡辺:私が多摩美在学中は東京にある私立の美大の五校でスポーツのイベント、展覧会などをする時にこの
タイトルを使ったが、ニューヨークでわざわざ東京の五美大卒業生に限る事もないと思う。
中里:私は”五美大”と云う言葉を固有名詞として使いたい。多摩美の支部コンの審査委員にニューヨークでも
”五美大”の輪を広げている事をこの展覧会の企画を通して理解してもらう為に使いたい。
松窪:この展覧会を次回に続ける為に第一回は”五美大展”にしても良いと思う。そして第2回、第3回は他の
美大の卒業生が企画出来たら良いと思う。
越光:ニューヨークで五美大を広げたことで価値が出て来ると思う。
渡辺:東京で行われている五美大展は芸大を含まないがニューヨークでも含まないのか?
越光:第1回の場合、厳密に行なわなくてはいけない。五美大とは、東京にある武蔵野美大、造形大学、女子美、
日大美術学部、そして多摩美である。
中里:支部コンの審査委員達は何故多摩美が”ニューヨーク五美大展”のために支部のお金を使わなくてはなら
ないのか?と云って来ると思う。その為の答えも考えて企画案を書かなくてはならない。

下次:次に永野&渡辺企画案を検討します。
渡辺:7 East 76th streetの企画案がこれ程具体化しているので、我々の案は今回は見送って良いと思う。
永野:渡辺氏とこの企画を考えた当時は具体的な支部コン案がなかったので、叩き台の一つとして考えたわけで、
今回の7 East 76th streetの企画は、自分の作品を発表するだけでなく、課題制作と云う未知ヘのチャレンジが
ふくまれているので非常に魅力的である。また実際に我々の案は日本から他の支部の作品を受け取り、搬入、
搬出、返却するというの大きな問題もあり、今回は7 East 76th streetの企画を押したい。
下次:永野&渡辺企画案を次期の案としてとっておいてはどうか?
中里:支部コン案の申し込み書は、展覧会、セミナー、その他と3枚あるので、この2つの展覧会を並列して
2つ出したらどうだろうか?
永野:展覧会企画として1つに絞ったほうが良いと思う。

下次:ではここで決議を取ります。
    "7 East 76th street企画を支部コン展覧会企画案として提出する" 賛成:10名  反対:0
*これによって7 East 76th street企画案を支部コン展覧会案に決定した。

下次:では申し込み書類の作成を中里氏にお願いしたいので、決議をとります。
"7 East 76th street企画案の書類を中里氏に書いていただ く。 "賛成:10名、 反対:0
   *これによって中里氏が支部コン展覧会企画案の下書きを作成し各理事に送る事になった。

(3)2007年度総会の予定

下次:次に来年度2007年の総会の日程を決めたいと思う。
松窪:いつも中里氏のところでやっていたが、来年は他のところで行っても良いと思う。
下次:たとえばレストランなどを借りて1月の末に新年会も兼ねてはどうだろうか?
中里:新年会もかねると会員が集まり易い。
松窪:どのくらい費用がかかるか?
越光:安くて1人25〜35ドルぐらいはかかると思う。
下次:その場合親睦会の前の総会はどうするか?理事の選出等の話し合いを中里氏のアトリエで行い、
その後レストランに場所を代えて親睦会を行うというのはどうか?
松窪:そうなるとレストランの場所も限られるのでどうだろうか。
永野:現在の会員数を考えると、以前は展覧会、理事会等に参加していたが、最近は参加していない会員も沢山
いるので来年の1月には総会抜きの新年会をおこない会員の親睦を深めてはどうだろうか?総会と第一回理事会
は4月にまとめて行っても良いと思う。

下次:ではこの案の決議を取る。
  "来年の1月に会員の親睦を深める為、新年会をレストラン等でおこなう。"
賛成:8名、 反対:0 棄権:2名 *これによって1月に新年会を行う事が決定。

下次:新年会の大体の予算はいくらぐらいか?
越光:新年会の費用と、年会費を同時に払うとなると個人の負担も大きいので、年会費はその時に集めず新年会
の費用のみ徴集したらどうか?そうすれば家族や友人を連れて来る人も参加し易くなると思う。
越光:浪速レストランなら1人30ドル位で出来ると思う。NYクラブから少しはお酒代を出せます。
中里:ガラ バンクエットのようにもっと負担出来る人は寄付をするというのはどうか?
下次:では決議を取ります。
"下次氏と越光氏に新年会の会場を探してもらう。"賛成:10名  反対:0
*これで1月の後半の土曜日か日曜日に新年会を行う事が決定。

理事会は7時50分に終了。

文責ー永野みき



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