6月の展覧会

クリ8 TOKYO 11
JAPANESE ILLUSTRATORS EXHIBITION in NY


6月7日 (水)− 6月24日 (土)
レセプション: 6月9日(金)5:00〜7:30PM

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開画廊時間 :火〜土 12:00-6:00PM (閉館日: 日曜日・月曜日)

 

Japanese Illustrators Exhibition In New York
"クリ8 TOKYO 11"

『クリ8 Tokyo 11:Japanese Illustrators' Exhibition in New York』と題名されたグループ展がNYCoo画廊で開催される。このグループ展は日本でのイラストレイター310人を擁するエージェントサイト「クリ8」の企画展であり、当画廊での第二回目開催である。出品作家11人は「クリ8」所属、'06年9月の前回のメンバーと全て変わり、揃ってニューヨークでの初発表となる。従って出品作家全ての作品に寄せる思いは大きく、来廊者の反応に何かを得、それを以後の制作の指針にすると期待を大きくしている。この充実し、見応えある「クリ8 Tokyo 11」展を紹介し、御来廊を強く薦めます。

「今」の日本社会を象徴するポップカルチャーは世界の目をそこに向けさせた。アメリカの美学生達は彼等の絵に、デザインにこのポップカルチャーのスタイルを引用し、さらに影響されている。これこそ視覚文化社会の最前線なのだと云う。この11人は正にその発祥の真只中からの出品なのである。そして、常時のクライアントを抜きにした、制約の枠なしの自己の表現に徹した作品をニューヨークに展示する。期待と緊張感を観る者に持たせる。

上述した事を逆説的に云うと、「制約」は常に制作の基準になり助けになり得る、制約の全てを取り除いたところで自由に表現するとは何か、日本のポップカルチャーの語彙、美的基準の中で、はたして、自己表現は可能なのか、と云う疑問に突き当たる。その課題は大きい。11人の作家はこのグル−プ展に寄せて、制作と出品の抱負を単文にしている。そこに何かを見出せるかもしれない。その中に出て来る言葉を列挙してみよう。括弧内は回数。観る人に:笑顔を(2)、リラックスした気持ちを(1)、何かが残る(2)、を楽します(1)、バイタリティーとインパクトを(2)、人種的問題を超えるグロバリズム(1)、などであるが、異色は:普段通りの作品を(1)、だった。
それでは、何故ニューヨーク?には:海外の見方を知る(3)、ア−トの本場(2)、色々吸収し帰国後の作品の変化に期待(2)、今後の企画に(1)、国際的ビジネスにつなげる(1)、現地の人々との交流(1)、自分を試す(1)、「勢い」を信じる(1)、などだった。これらの圧縮された言葉の下に在る11人の共通分母であるその感情はこのグル−プ展を契機に「勢いに乗ること」で自己の発展と作品の向上への飛躍を目指すことだと受けとめた。

ここに、再度、皆さんの御来廊を促す次第です。

 

ギャラリーライター:中里斉

 

 

出品イラストレーター

あずみ虫
illustmaster
沼田月光
安岡亜蘭
東千里
三井ヤスシ
チナツ
藍原ユキ
舩越富貴
水色美紀
山本直孝
azumimushi
illustmaster
Gekko Numata
Aran Yasuoka
Chisato Higashi
Yasushi Mitsui
chinatsu
Yuki Aihara
fuki funakoshi
Miki Miiro
Naotaka Yamamoto