2008年 7月の展覧会

JAPANESE ILLUSTRATORS IN NY
Cre8-vol.5

2008年 7月7日(水)〜7月26日(土)
レセプション:7月11日(金)午後5時〜7時半

 

開画廊時間 :火〜土 12:00-6:00PM (閉館日:日曜日・月曜日)

 

クリ8 イラストレーターズ
"Japanese Illustrators in New York Cre8 - Vol.5"

 NY Cooギャラリー7月の展覧会は、現代日本で活躍するイラストレーター集団『クリ8』による恒例のグループ展です。

日本では、広告、雑誌から新聞、教科書に至るまで、あらゆる印刷物にイラストレーションを発見することができる。イラストレーターの活動の場は広く、独立しフリーランスとして活躍するものも少なくない。本展覧会企画・主催の『クリ8』は、オフデザイン株式会社運営のクリエイターと企業とをつなぐウェブサイト(http://www.cre8.jp/)を通して集まったイラストレーター・グループだ。本来は、情報を分かりやすく伝達することを目的に描かれた挿絵や図解イラストだが、コンピューター・グラフィックスの発達、素材の開発、アニメの進化、漫画の拡大に伴い、いまでは多彩なスタイル、幅広い目的をもって制作されるようになった。

ノーマン・ロックウェルに強く影響を受けたかとうくみの水彩画。懐かしさと優しさがぎゅっと凝縮されたタッチが印象的だ。浮世絵を学ぶ妃呂麿は、日本の文化を独自の手法で追求している。手描きの線特有の「温もり感」「安らぎ感」が、絵本を連想させる二階堂ひとみの作品。麻布と粘土を素材に立体物の存在感を演出することで、インスタレーション的空間を編み出す加納和典。具象と抽象の間を卓越した構成力と色彩感で描くのは、書物の装画を得意とする安田みつえだ。和紙にデジタルプリントを施した先斗ポン太の作品は、キャラクター化されたサブジェクトと相まってアニメ、漫画文化の影響がうかがえる。切り絵の絶妙な技術を駆使し、力強いイメージを描き出す深川行敏。人物の詳細とそのアイデンティティーを丁寧に表現する中垣ゆたかは、4コマ漫画を連載していた経験を持つ。産業デザイン科を卒業したいちかわさとみのイラストレーションは、ユニークなアングルと心地よい色合いによって完成している。イギリスでプロダクト・デザインと絵本イラストを学んだYoshie Miyaは、正確なデザイン構成をベースに整えられた作品が特徴的だ。豊かな彩色で、夢とイマジネーションを見事表現した征矢加奈子の空想の世界。女であることを肯定し、それを反映させた北原恵子の絵画は、彼女独自の世界観を提示し続ける。そして美大卒業後広告業界で活躍しながら、環境問題をテーマに精力的に創作活動に取り組む浅見ハナ。

 個性的な13人のイラストレーターによるユニークなグループ展、"Japanese Illustrators in New York Cre8 Vol.5"。今回展示される作品は、現在日本イラスト界の傾向を顕著に反映したものである。

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The opening reception forJAPANESE ILLUSTRATORS IN NYCre8-vol.5was held on the evening of Friday, July 11th.
We hope you will join us to see the new ideas by 13 illustrators who are active in the modern Japanese advertisement and publishing industries throughout the exhibition.The exhibition runs through July 26th (Sat).

Artworks with the artist, Hiromaro /Artworks with the artist, Ponta /Artworks with the artist, Kazunori
KanoArtworks / opening reception /Artworks

 

NY Coo Gallery